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 捕手の防具



誰でもご存じかと思うが、捕手の防具について少しまとめてみようと思う。

まず最初に少年野球の場合について書いておこうと思います。
少年野球では少年達の安全を確保するために絶対に防具を装着させ無くてはならない。
試合においては JSBB認定品でなければなりません。
マスク、スロ−トガ−ド、プロテクタ−、レガ−ス、ヘルメットが必須であり、
勿論これらをそろえなくては試合に参加することが出来ない。
まれに練習時にこれらの防具の一部をはぶいて練習をする事があるようだが、
試合で着用が義務づけられている防具を練習で省くという行為は、
ハッキリ言って勘違いである。
試合で子供達の安全を守るために着用が義務付けられているのだから
当然、練習でも同じ危険が有ることをしっかりと認識しなくてはいけません。

さて、ここからは草野球の観点で書かせていただきますが、
本来の目的は、それぞれ個人が防具の重要性について考えていただくための
参考であり、文中に記載されているコメントについて一部上記の内容に
反する内容が含まれております。
はじめに書いておきますが、 大人であっても、
マスク、スロ−トガ−ド、プロテクタ−、レガ−ス、ヘルメットは必要です。
と言うことを前提にお読みください。

では、

草野球レベルでは何処まで防具を装着するべきだろうか?
よく、捕手未経験者の方に聞くとこんな意見が帰ってくる。
「マスクだけで良いよ。」
その理由を聞くと大半が動きにくい、めんどくさいといった物だった。

捕手の視線/初心者のために、でも防具の重要性は書いたが、
実際に何処まで準備するかは金銭的な問題もあり、意外と悩む所だと思う。

まずは、それぞれの重要性と優先順位についてまとめてみようと思う。


−捕手の防具−


一般的に販売されている物は以下の物があげらる。

@マスク
Aプロテクタ−
Bレガ−ス
Cヘルメット
Dスロ−トガ−ド
Eセ−フティ−カップ
Fニ−クッション
GHOT−LOC


では順番に解説していこう。

@マスク

言うまでもなく捕手をする上で必ず装着する防具である。
材質としては金属製のもと樹脂製の物が有るが、一般的には
金属製の物が多く使われているようだ。
また金属フレ−ムにも中空で軽量設計された物など各メ−カ−で色々と
販売されており、好みの物を選べばよいと思う。
最近ではアイスホッケ−タイプ(写真右)のマスクも販売されており選択肢は多い。


現在発売されているホッケ−タイプのマスクは輸入品が主流で、硬式使用になっています。
硬式使用のマスクは、軟式使用のマスクに比べ隙間などが若干広く作られているので、
まれに軟式ボ−ルがすり抜ける危険性があるそうです、大手捕手道具メ−カ−のB社も
この事について正式に硬式用のマスクを軟式で使用しないでくださいと発表されているので、
軟式・硬式ともに使用目的にあう物を選ぶことをおすすめします。(H14.7.19追記)


レポ−ト:実際に私が使った経験を少しかくと、樹脂製の物は軽くてずれにくいが
     金属製に比べて視界が狭いと感じる。
     軽量と言うことで、樹脂製の物を好む人もいるが、視界のことを考えると
     金属製とは比較にならない。
     また、重量についてもパッドやバンドの具合を調節することで気にするほどの
     重さにはならないはずで、実際にはそれらの調整をしないために重たく感じるのだと
     わたしは思う。
     パッドも各社色々な形の物が販売されており、自分に合った物を探すと良い。
     ホッケ−タイプについてだが、価格が高価であり使用したことはないが、
     重量的にはかなり有ると思われることと、草野球でそこまで必要か?
     とも思うが、注目度を考えると興味のある製品である。


Aプロテクタ−

胸部、腹部への衝撃を防ぐための防具であり、マスクの次に普及している製品である。
材質的にそれほど違いは無いと思うが、メ−カ−により形は若干異なる。
種類として違いを挙げるとすると、肩の部分にガ−ドがあるか無いかくらいだと考えられる。
ベルトの形状も各メ−カ−ごとに工夫されており、装着のしやすさ、動きやすさが
判断材料になると考えられる。

レポ−ト:実は私自身あまり軟式野球では装着していない。
     硬式野球では必需品であるが、軟式野球に関してだけ言うと、
     痛みの面ではそれほど効果を感じないのが、私の感想である。
     連盟など着用を義務付けられている場合もあり、必要無いとは思わない。
     プロテクタ−の役目として、痛みを和らげるのではなく、ボ−ルの衝撃を
     吸収するという点を考えると、プロテクタ−で止めたボ−ルが転がりにくく
     なるという点と、平坦な部分が大きくなることで前に落としやすくなる
     効果は有ると思われるので、本来は装備して損はない物だとおもう。


Bレガ−ス

意外と草野球での使用頻度が低いのがレガ−スである。
防具をボ−ルからの衝撃を防ぐ道具として考えている人もいるせいだろうか?
実際にレガ−スでボ−ルを止めることなど無く、その使用目的は
あくまでも膝を地面に付いて捕球するときの防具であり、クロスプレ−における
スパイクからの防具である事を考えると、マスクの次に必要な防具ではないだろうか?

レポ−ト:捕手をしていると膝を地面に付けることは非常に多い、レガ−スを装着すると
     動きにくいという人がいるが、1試合終了したときの疲労はかなり違ってくる。
     購入時に気を付ける点として、すねの長さとレガ−スが合っているか気を付けると良い。
     走ったときにずれてしまうようではその機能を発揮できず、かえって邪魔になってしまうので、
     実際に装着してみて、フィット感を確かめることをおすすめする。
     サイズは勿論のこと、バンドの締め方も工夫するといいですね。
     
     バンドの締め方として@〜Bのように絞めるのが一般的ではないだろうか?
     実際に試してみると分かるが、私は@がもっともずれにくいのではないかと思う。
     実際に他の捕手を見てみるとAやBも多いので、好みの問題だと思う。
     後で説明するニ−クッションを装着する場合は下の2本はAのようになる。


Cヘルメット


バットの衝突から頭を守るための防具。
実際に振り切ったバットが後頭部を直撃する事故は少なくない。
それが原因で死亡した例もあり、無視できない防具の一つである。
形的につばの有るのものや、ベルトが引っかかりやすい形状をした物があり、
使いやすい物を選ぶと良い。
頭のサイズに合っていないと、マスクの安定が悪くなるので、実際に装着して
購入すると良い。

レポ−ト:実は私自身ヘルメットが嫌いである・・・だって熱いし蒸れるから・・・
     そんなことを言っていてはいけないのは分かっている。(^^;;
     事故を防ぐためにも出来るだけ装着するべきだと思う。
     自分的には角張った物より、帽子型の方がマスクの付け外しが楽だと感じたが、
     ベルトのひかかりやすい角張った形状の物の方がずれにくく、プレ−には良いと感じた。
     これも好みの問題なので、購入の際は実際にマスクも付けてみる事をおすすめする。


Dスロ−トガ−ド


マスクの下部へ装着することで、のどへの衝突を防ぐ防具である。
市販のマスクとは別売りになっていることが多く、意外と使われていない傾向がある。
ホッケータイプのマスクなど、構造的に最初からマスクについているものもあるが、
別途購入し装着するのが一般的で、素材は好みで選べば良いと思う。
マスクと同一メーカーの物をそろえると装着が安易で、安定も良いのでおすすめである。

レポ−ト:実際にボールがのどを直撃することは滅多にないが、無くても良いものではない。
       野手の練習時にのどへボールを当てたことがあるが、一時的に呼吸困難になる。
      ファールチップやワンバウンドの投球などゴロとは比較にならない衝撃になることを
      考えると、私は絶対にそんな思いをしたくないと思う。
      マスクの一部と考えず、のど専門の防具と考えると、無視できない一品だと思う。


Eセ−フティ−カップ

捕手なら一度は経験するあの痛みを和らげるタメの防具、通称「金隠し」である。
硬式野球であれば当然、軟式野球でも装着をおすすめする一品である。
パンツタイプとカップ単体で販売されているが、パンツタイプの物が装着しやすく
おすすめである。

捕手に限らず硬式野球では内野手も装着しています、プロなど打球の早い
レベルの野球では当たり前のアイテムです。決してプロ野球の選手は
ナニが大きいのではありません。<謎が解けた人もいるのでは?(笑)(H14.7.19追記 )

レポ−ト:実際に装着すると、非常に走りにくい。ユニホームの中に装着するのだが、
     変に股間がふくらむのも考え物であり、ズボンの上から装着したこともあるが、
     その格好悪さは結構辛い物がある。
     個人的な偏見はさておき、その効果を書くと、正面からのバウンドに対して
     大きな効果を発揮し、硬式野球での貢献度はかなりの物がある。
     しかしながら、経験者ならわかると思うが、下から突き上げるタイプの物には
     それほど威力を発揮しないのも事実である。
     また、正面からの衝突でもカップが足の付け根に食い込むなど、急所意外の
     痛みもあるので、これをつけたから大丈夫という物ではない。
     装着することで安心感が出て、プレ−に対する恐怖心がとれるのなら
     使用する価値があるのではないだろうか?


Fニ−クッション

ヤクルトの古田捕手がシ−ズン後半からシリ−ズにかけて使用したことで
注目されたニ−クッション、防具とは言えないかもしれないが、プロの選手が
わざわざ装着したことを考えると、今後定番のアイテムとなるかもしれない一品である。
各メ−カ−ごとに名前が違っており正式名所ではないかもしれないが、
今回はニ−クッション(SSK)で表示させて頂いた。

レポ−ト:実際に使用したことはないので想像の世界になっしまうが、ふくらはぎの部分に装着し
     座ったときにクッションへ腰掛ける形になることから、足への疲労軽減効果が有ると
     思われる、また、クッションの反動で素早く動けるようになるとか?
     重さ的にはどうなのか?不明な点も多くあるが、今後チャレンジしてみたい一品である。

     実際に装着してみて思ったことは、かなり楽である。このアイテムのことを調べてみると、
     おもしろいことが分かった、膝の関節が堅く、しっかり曲げることができない人のために
     隙間を埋める目的であるとばかり思っていたが、実はその逆で、間接が柔らかすぎて、
     よけいに動きすぎてしまう人の足を固定するのが本来の目的らしい。
     確かに走るときなど少しじゃまに感じるが、付けていて損だとは感じなかった。
     膝の裏にパッドを付けたことで、またの間が狭くなり後逸を免れたというおまけもあって、
     かなり気に入っている一品です。
(H14.7.19追記)


GHOT−LOC

突き指から親指を守る防具である。
現在このような商品がどれだけ販売されているかは分からないが、
便利なアイテムが増えてきた物だと感心させられる。
小物類としては他にも数種類存在するが、実際に効果の有りそうな物の代表として
このHOT−LOCを紹介してみた。

レポ−ト:これまた、実際に使用したことはないが、購入した人の話を聞いてみると
     かなり良いらしい。親指を固定することで、捕手の悩みの突き指から解放
     されることを思うと、突き指が癖になってしまっている人には良いアイテムだと思う。
     手首で固定されるようなので、装着時の動きに影響がないか気になるところだが、
     私の知っている限りでは、不満の話はないので心配はいらないだろう。


−まとめ−

以上いくつかの防具を簡単に紹介してきたが、私なりにまとめてみよう思う。

@マスク
Aプロテクタ−
Bレガ−ス
Cヘルメット
Dスロ−トガ−ド
Eセ−フティ−カップ
Fニ−クッション
GHOT−LOC


草野球といえど真剣勝負だから怪我はどうしてもついて回ってくる。
不注意から起こる事故、さけられない事故いろいろあるけれど、捕手というポジションは
中でも怪我をしやすいポジションだと言うことを考えると、@〜Cまでの防具は
出来ることならそろえた方がよいと思われる。
チ−ム事情からすべてをそろえれない場合も有るかもしれないが、
もし、相手チ−ムでこれらの防具を持っていないチ−ムと対戦したときは
貸してあげるくらいで良いと思います。
誰かが怪我をしてはせっかくの試合が後味悪い物になってしまいますからね。
D〜Gについては、痛みを和らげる意味合いが強いため、個人の判断による部分が強いが、
安心感を得ることで、リラックスしてプレ−できる効果を考えると、防具の部類に含まれても
おかしくはないのではないだろうか?

捕手の経験が豊富な人はその技量から判断して、いくつかの防具をはぶく人もいるが、
経験に自信がない人は、まず防具をそろえることから始めてみても良いと思う。
どうも、捕手経験の少ない人に限って防具を付けたがらない人が多いように感じることが多いが、
フル装備で守ることは決してかっこわるくないと思うし、臆病だとは思わない。

ボ−ルが怖いのは誰でも同じ事で、怖くないからうまいという話でもない。
怪我をしてからでは遅いので、是非興味を持って色々と試して欲しいと思います。

当たり前のことを書いてきましたが、このペ−ジを作って私も意識して行かないといけないな、
なんて思いました。


やっぱり捕手はちゃんと道具を装備した方がかっこよく見えますよね。(笑)

 
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