捕手の基本

　注意点

捕手をする上で、注意しておくことがあります。
それは、怪我を防止することです。
捕手は、他のポジションに比べ怪我をする可能性が多い事はみなさん知ってることなのですが、
意外とその危険に対して意識が少ないと私は思うからです。
実際に捕手をしている人はその危険性を自覚しているのですが、
監督やその他の選手が自覚していないことが多いのです。
まず一番にあげられることは、防具の有無です。
連盟などに所属しているチ－ムで有ればその防具の着用は有る程度義務付けられていますが、
仲間内で結成された草野球チ－ムでは、予算の都合だとか、その他諸々の理由で
防具を準備していないチ－ムが実際に多く見られます。
これは、チ－ムの意識というか、捕手だからこそ声を大きくして防具をチ－ムに要求するべきだと
私は思っています。

さて、実際に捕手の怪我とはどのようなことが有るのでしょうか？

＊捕手の怪我

－突き指－

捕手を経験したことのある人なら一度は悩まされた事があるでしょう。
最近では、親指を補強する道具もいくつか販売されています、このような道具に頼るのも一つの方法ですが、
まずは、突き指しにくい条件をしっかりと認識しておくべきです。

突き指をなぜするのか？

一番にあげられる理由として、ボ－ルをしっかり最後まで見ていない点が上げられます。
恐怖心からミットにボ－ルが入る前にミットを閉じてしまうと、突き指をしやすいのです。
また、目をつぶってカンでミットを出すことも大きな原因です。
私が思うにしっかりと最後までボ－ルを見ることが出来れば、突き指の数はかなり減るはずです。

この対策として、ミットを縦に構えろと指導する人がいますが、どうなのでしょうか？
上下左右の動きが、脇が窮屈になることで鈍る原因になるのではないかとも私は思うので
あまり好きな方法ではありませんが、実際に突き指への効果は有るみたいです。

－バットによる怪我－

ベ－スに近づくあまり、空振などで振り切ったバットが捕手の腕や後頭部を直撃することがまれにあります。
こういった事故を防ぐには、捕手が意識してポジションを変えるほかに有りません。
ベ－スの近くで捕球することは利点も有りますが、まずは打者の振り方などを考えた位置どりを心がけましょう。
後頭部への事故も結構有るみたいです、ヘルメットを用意することも重要な予防策ですね。

－クロスプレ－－

本塁上でのクロスプレ－は他の守備では無い、肉弾戦です。
相手も１点が欲しくて、力の限りぶつかってくることがあります、スパイクが足に向かって
遠慮無く突き出されるのです。
あからさまにスパイクの歯を向けることは禁止されているのですが、無意識にスパイクされることは
実際に有るのです。
冒頭にも書きましたが、レガスの着用はこのようなケ－スを考えると無視できないと思います、
たとへそれが１０試合に１回しかない本塁上のクロスプレ－であってもです。
こういった事を捕手は自分で自覚していなければ思わぬ事故につながることを自覚してください。

①

②
①まず、送球を受けたらしっかりと両手で掴むことです。　
②両手でそのままタッチしに行くのがもっとも危険が少ない方法です。
写真では足でのブロックをしていませんが、何でもかんでもブロックしなくても良いでしょう。
送球を待つとき、ランナ－との位置関係をしっかりと把握して、捕球を第一に焦らず動くことです。

そのほかにも、ベ－スの何処にスペ－スを作るのか？
ブロックの足はどのような形にするのか？
など有りますが、なれるまでは写真のように両手でタッチすると良いと思います。
最後に②の写真の左足を見てください。
実際にはレガスをつけていませんが、タッチをするミットの位置と足の向きを見てください。
これは、ランナ－が滑り込んでくる方向にしっかりと足の正面を向けレガスがスパイクの正面に
なるようにしているのです。
これがブロックの基本です。
スパイクの正面にレガスを向けるのが正しいブロックです。
あくまでも怪我を防止することが最優先なのです。

最後に。
ささいなことですが、ボ－ルをキャッチした後、投手へ返球するとき、しっかりと返球しましょう。
気の抜けたような球をふわっと返すのではなく、気持ちの入った球を返す事です。
しっかりと投手へ返球することは、投手への負担を少なくします。
また、気持ちを入れてプレ－することは積極性にもつながります。

それと、ファ－ストなどへのカバ－リングも、積極的に行うことです。
ボ－ルが来る確率を考えると、ショ－トゴロなどのファ－ストカバ－は、
捕手の方へボ－ルが、来る事なんて滅多に有りません。
しかし、もしかしたら弾いたボ－ルが来るかもしれません。
そんなとき、カバ－していて良かった、と思えるような気配りが大切です。

捕手は思いやりのポジションだと言うことですね。

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